REPORT

レポート

廃墟になった鉄筋コンクリート

  • 2022年11月1日
  • コラム

よく地方に行くと廃墟化したリゾートホテルやドライブインなどを見かけます。
「こんなの早く壊して新しいものに建て替えればいいのに・・・」っと思う方、多くないですか?
でも、そういう建物にかぎって鉄筋コンクリートでできた建物なんですよね。何でなんでしょう?。
その土地の権利の問題もありますが、そのほかにも大きな問題があります。それは、解体費用です。
鉄筋コンクリートでできた建物の法定耐用年数は、47年ですが、実際には、50年、60年経ってもメンテナンスさえ怠らなければ快適に使用できる強度があります。
しかし、使用しなくなり廃墟化してもその建物は残り続けるのが現状で
解体するには、坪単価:10万円以上掛かり、また、壊した後のコンクリートや鉄筋は、
再利用が難しく、処分にも困ります。
50年経っても壊れない建物も良いですが、50年後にその土地の環境に合っているかどうかは
疑問が残ります。都市は10年周期で利用価値や用途が変わります。
竣工当時の施主さんも50年経てば次世代に引き継いているのでは・・・
プラスの資産になってくれていることを願います。